日向くんを本気にさせるには。
「いた…っ…。」
ベッドに横になりながら
すやすや眠る日向くんの姿
久しぶりの日向くんを目の前にして
胸がドキドキして
初めて日向くんと出会った時の感覚にすごく似てる
胸が一瞬でざわついて…目の前の日向くんから目が離せない…
あの時の感覚に………
いつもわたしが見てる日向くんは
ほとんど寝顔ばっかりで
はじめから起きててくれたことなんか滅多になくて
で、結局わたしが起こして
でもいつもそれは寝たふりで
ほんとは起きてるくせに……
「ねぇ…日向くん…起きてる…?」
今はきっと起きてくれない…
わかっててもいつもみたいに名前を呼んじゃうんだよ…
「日向くん…起きて…っ…。」
スッと日向くんの頬に手を伸ばした