日向くんを本気にさせるには。
起きていつもみたいに雫って呼んでよ…
いつもみたいに意地悪なこと言っても何でも聞くから…
今は日向くんの声が聞きたいよ…っ
「日向くん…っ…日向くん…っ…」
「……ん…?」
眠そうに目をこすって
ジーっとわたしの見つめたあと
「……は?雫…?」
「やっと…起きた…っ」
やっと名前呼んでくれた…
久しぶりに呼ばれて胸がジーンってなる
「……なんで雫がここに…」
「日向くんに会いたかった…。」
「……こんな時まで素直って。」
「会いたかった…会いたかったの…っ!」
「……僕にそんなに会いたかったんだ?」
「うん…っ…」
「……で、不法侵入してきちゃったわけ。」
「なっ…、不法侵入なんて人聞きの悪いこと言わないでよ…!わたしは日向くんが心配で…」