日向くんを本気にさせるには。



「え…っ…は……」


「……いつもの雫みたいにストレートに言葉で伝えてみたんだけど。」



人って突然自分の目の前で何が起こってるかわけわかんなくなると


わけわかんない言葉を発してしまうみたい


「い、意味…わかんな…い…」


「……僕一度しか言わないって言ったよ。聞こえなかった?」


「き、聞こえ…た…」



絶対忘れもしない瞬間…
確かに日向くんの口から聞こえた


"好き"……



「……んじゃ、そのまま受け取ってよ。」


「日向くんが……好きって…言った?」


「うん、だから言ったって。」


受け止められない…

だっていまここにはわたしと日向くんしかいないわけで…



もし…日向くんの今の好きがわたしにくれたものなら



これが現実かってことがわけわかんないくらい頭ごっちゃごちゃ…

< 250 / 387 >

この作品をシェア

pagetop