日向くんを本気にさせるには。



「ま…って…わたしいま現実の世界にいる…?それとも夢の中とか…?」


「……いつもみたいに素直に受け止めてくれればいいんだけど。」



もはや思考停止寸前………



「う…いひゃい…」


「……ほら、こうして頬引っ張っても痛いんだから現実。」


日向くんにほっぺ引っ張られて痛い…
だからこれは現実…だ



「じゃあ…目の前の日向くんは偽物…?」


「……今日に限って雫の頭がやられてるね。雨だから?」


「カンケーないです……。」



えええっと…なんかもーわけわかんなくなって…




「……んじゃ、僕の彼女になって。」


「へ……かの…じょ…、」



「……そ、僕の彼女にならない?」


「彼女って…あの彼女…?」



「……他にどの彼女があるのか知りたいくらいだね。」

< 251 / 387 >

この作品をシェア

pagetop