日向くんを本気にさせるには。
とりあえず下駄箱でいったん離れて
そのままふたりで並んで教室まで向かった
さすがに廊下で手繋げるほどわたし鋼のメンタル持ってないからね
階段を上がって曲がり角を曲がった時
「うわっ…!」
ちょうどわたしが曲がり角で誰かと接触
ふらついたわたしの身体を日向くんが
見事にキャッチしてくれた
「……大丈夫?」
「う、うん大丈夫。」
ぶつかった相手はその場に倒れちゃってるし
すぐさま近くに寄って助けてみたら
「いたたっ…。」
デジャブ………
な、なぜにこのタイミングで会ってしまうんだろう
目の前には見覚えのある黒髪に白い肌にくっきりとした瞳を持った美少女
━━━━海ちゃん…だ
あれから海ちゃんと会っていないし
まともに話もしてない
まさか日向くんと一緒にいる時に会うなんて…最悪だ