日向くんを本気にさせるには。



「な、何が原因でしょーか…」


「……知らない。自分で考えれば?」



うっ…やっぱり冷たいよ日向くん…
日向くんに冷たくされるとすっごくダメージが大きい



「自分で考えてもわかんない…。」


なんでそんな怒ってるのかもわかんないし、こっちも見てくれないし


全然わかんないよ…日向くんのバカ…っ



「……そんな泣きそーな顔するのズルい。」


「だって…なんで日向くんが素っ気ないのかわたしバカだからわかんないんだもん…っ」



ちゃんと言ってくれなきゃわかんないもん…



「はぁ……」


「そ、そんなため息つかなくても…」


わたしが喋ってる途中だったのに
日向くんがガタンッと自分の席から立ち上がって


わたしの後ろに回って



「……雫のバカ。」


優しくギュッて抱きしめられた

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