日向くんを本気にさせるには。
「……どーゆー意味かわかる?」
スッと顎に日向くんの指が触れて
クイッと簡単に上げて
日向くんと視線が絡み合う
「ちょ、ま、まって…!ここ教室…」
「……さっきまで可愛い声出しといて今更なに言ってんの?」
「うぅ…」
ズルい…この瞳はわたしにノーと言わせない
「……頬赤らめちゃって。そーゆー表情が煽ってるってわかってる?」
「わ、わかんな…い…」
やっぱり、まだこの距離に慣れない
ドクドク速すぎってくらいに胸の鼓動が止まんない
「……そーゆー顔、僕にしか見せちゃダメ。」
「ひゅ、日向くんにしかこんな顔できない…っ!」
「……へー、可愛いこと言ってくれるね。」
「だ、だってほんとだもん…」
こんなに顔が火照って
その熱が全身にこれでもかって伝わって
ドキドキするのは日向くんだけ……