日向くんを本気にさせるには。

「……早く呼んで？」


そんな甘く囁くなんてズルいよ…っ
日向くんはいつもそーやって簡単にわたしを振り回すんだから


「っ、耳元で囁くとかズルい…！」


「……ズルくない。呼んでくれないなら呼ぶまで口塞ぐよ。」



「ふ、塞ぐって…？」


「……塞いでほしい？」


あっ、この笑みは危険…かなり危険です


「ちょ、こ、こんなとこでそんなことしたら目立っちゃう…！」


「……ふっ、そんなことってどんなことされるの想像してんの？」


「うっ…や、えっと…」


「……じゃあ、雫の想像してたことしてあげる。」



危険な笑みに吸い込まれて
何も言えないまま、唇を塞がれた



甘くてしびれるようなキス…
日向くんのキスは全てを包み込むようなキス…


ダメ…っ…甘すぎて足に力入んない…



「……ま…っ…て」


「……外でそんな可愛い声出して。ダメでしょ、そーゆー可愛い声聞いていいのは僕だけ。」