日向くんを本気にさせるには。



まさかこんな素敵なプレゼントもらえるなんて思ってなかったよ…っ


「ま、毎日学校につけてく…っ」


「……先生にバレないよーにね。」


絶対バレてるもんか…っ
てかバレても隠し通してやる


ギュッと小さなネックレスを握って
笑みがこぼれる


「えへへっ…わたし幸せ者だなぁ…」

「……泣いてたと思ったら泣きながら笑ってるし。」


「うぅ…泣いて笑ってごちゃごちゃになってるの…っ」


「……忙しい子だね。」



日向くんはちゃんと素敵なプレゼント用意してくれてるのに…


わたしは何一つ用意してない……


ほんとダメ彼女すぎてもっと泣けてくる



「うぅ…うわーーん…っ」

「……えっ、ちょ急にどーしたの?」


情けない…ほんと情けないっ…
情けなさすぎて涙が止まんない


「ごめん…なさい…っ」

「……どーしたの?」


小さな子供をあやすように優しく背中をさすってくれる

< 373 / 387 >

この作品をシェア

pagetop