日向くんを本気にさせるには。



「ひゅ、日向くんのプレゼント用意できなくて…っ」


考える時間あったくせに日向くんと過ごすクリスマスが楽しみすぎて忘れるなんて…



「ほ、ほんとはね…っ、ちゃんと用意するつもりだったんだけど…日向くん何欲しいかわかんなくて…っ、」


バカ…っ…何言い訳してるの
喋れば喋るだけ言い訳にしか聞こえない



「うぅ…っほ、んとにごめんなさい…っ…」


ほんとはわたしも日向くんにありがとうって言ってもらえるようなプレゼント用意したかったのに…っ


ぐすぐす泣いていたわたしを日向くんがギュッと抱きしめた



「……そんな泣かないの。」


「うぅ…でも…っ」


「……プレゼントちゃんともらったよ。」


「え…っ?」


嘘だ…だってわたし日向くんに何もあげてないのに

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