日向くんを本気にさせるには。



あぁ、わたしってほんと単純だ

日向くんにこんなこと言われて嬉しくて仕方ないなんて


「うぅ…ズルい…」

「……もしかして妬いた?」


わたしが日向くんを見つめると
何かを悟ったようにクスッと笑いながらそう言った


「妬いてる…もん…っ」

プクッと頬を膨らませて日向くんを睨んでやった


「……ヤキモチ?」

「ヤキモチ…だもん…っ」


この際だ開き直ってやる


「……へー、可愛いじゃん。」

「バカ…バカッ…他の子からチョコ受け取って欲しくなかったもん…っ」


自分で言って恥ずかしくなって
誤魔化すためにぽこぽこと弱いパンチをお見舞い


「……ふっ、ごめんごめん。」

「うぅ…やだったんだもん…」


いまのわたしワガママ言ってる子供みたい


「……機嫌直して?」

なんて言いながら身体を抱き寄せた

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