日向くんを本気にさせるには。
「瀬崎…俺とお前は運命の赤い糸で結ばれてるんだな。」
「朔…ついに頭が逝っちゃったね。」
運命とか赤い糸とかどーした
そんな乙女チックなこと言っちゃって
「バカ、俺は正気だ!」
「異常にしか見えません。」
病院連れていこーか?
「って、違うんだよ!」
「何が違うの?」
「俺とお前また隣の席だってことが言いてーの!」
なーんだ、また朔の隣の席かぁ
廊下側だから隣はひとりだし
これで日向くんと隣の席になる夢は
無情にも朔に阻まれてしまった
「あっ、お前今なーんだまた俺の隣かって思ってただろ!」
「朔にしては鋭いとこつくね。」
「そこは嘘でもいいから否定してくれよ。」
「あまりに図星突かれたからね。」