嘘は取り消せない
秋月side
今日は塾の日
桜が来なくなってから、塾長は
また新しい生徒を呼んだ
今度は小学6年生の2人の少年だった
「で、分からないところあるの?」
いつもは2人で教えあってやってるのに
今回は俺の前に立ってる
「しししっ、兄ちゃん!これ見ろよ!」
「これこれ!」
「これって、テスト?」
2人の少年が持っていたのはテストだった
「うん、これがどうした?」
「100点だぜ!」
「俺も国語で100点!」
「凄いじゃん」
2人はお世辞にも頭がいいとはいえないけど
やると決めればやる子達だった
「反応薄いよ、兄ちゃん!」
「兄ちゃんじゃなくて、先生な」
「これは兄ちゃんのお陰なんだぜ!」
「え?」
「え?」
「いや、俺は間違いがないか見てるだけだし
頑張ってた君たちの成果でしょ」
「兄ちゃんがすぐ教えてくれたから自分が
どこできないのか分かって、」
「どこを中心的にやればいいのか
分かったんだぜ!」
「でも、勉強したのは君たちだから、
あと、教えるのが俺の仕事だし」
そんなことでお礼を言われてもなんて
返せばいいのかわからない
「兄ちゃんはただ喜んでくれればいいって」
「あと、俺たちを褒めてくれれば」
「うん、本音は絶対後者だよね」
「あ、バレた?」
はぁ、子供は単純でいい
わかりやすくて、扱いやすくて
_______________そしてたまに扱いにくい
「頑張ったね、じゃあ、今日は
ここら辺で終わろうか」
「まじで!?」
「あと残りの30分くらい自由だよ
ほかの人に迷惑かけないようにね」
「じゃあさ、じゃあさ、」
“兄ちゃんって、彼女いる?”
今日は塾の日
桜が来なくなってから、塾長は
また新しい生徒を呼んだ
今度は小学6年生の2人の少年だった
「で、分からないところあるの?」
いつもは2人で教えあってやってるのに
今回は俺の前に立ってる
「しししっ、兄ちゃん!これ見ろよ!」
「これこれ!」
「これって、テスト?」
2人の少年が持っていたのはテストだった
「うん、これがどうした?」
「100点だぜ!」
「俺も国語で100点!」
「凄いじゃん」
2人はお世辞にも頭がいいとはいえないけど
やると決めればやる子達だった
「反応薄いよ、兄ちゃん!」
「兄ちゃんじゃなくて、先生な」
「これは兄ちゃんのお陰なんだぜ!」
「え?」
「え?」
「いや、俺は間違いがないか見てるだけだし
頑張ってた君たちの成果でしょ」
「兄ちゃんがすぐ教えてくれたから自分が
どこできないのか分かって、」
「どこを中心的にやればいいのか
分かったんだぜ!」
「でも、勉強したのは君たちだから、
あと、教えるのが俺の仕事だし」
そんなことでお礼を言われてもなんて
返せばいいのかわからない
「兄ちゃんはただ喜んでくれればいいって」
「あと、俺たちを褒めてくれれば」
「うん、本音は絶対後者だよね」
「あ、バレた?」
はぁ、子供は単純でいい
わかりやすくて、扱いやすくて
_______________そしてたまに扱いにくい
「頑張ったね、じゃあ、今日は
ここら辺で終わろうか」
「まじで!?」
「あと残りの30分くらい自由だよ
ほかの人に迷惑かけないようにね」
「じゃあさ、じゃあさ、」
“兄ちゃんって、彼女いる?”