嘘は取り消せない
雨が晴れるまでの間
桜side
塾へ通い始めてから3週間目
外は花の香りが漂ってくるほど
春に近づいていった
「お父さん、お母さん 行ってらっしゃい」
今日から5日間、お父さん達は仕事の都合で
出張ということだった
私が家にいた頃も両親の出張は多かった
だから私が、私たちが何不自由なく
暮らせているのだけど
お兄ちゃんも社会人になって
_______________私だけだなぁ
取り残されている
家族の時間に、世界の時間に、
自分自身の時間に、
でも焦ったらダメ
今までの分は取り返すことが出来るから
とりあえず今はお父さんたちが時間に
間に合うように促そう
玄関の前で何度も何度も後ろを振り返っては
心配そうな顔で見てくる
心配性だけどいい親持ったなぁ
「ほんとに三人だけで大丈夫なのか?」
「もう! 湊はともかく私はもう20歳だし
お兄ちゃんにいたっては
もうすぐで30だよ」
「なっ! 桜、俺はまだ24だ!」
「お兄ちゃん、二つ誤魔化したね」
玄関の前でいろんなことを繰り返して
かれこれ15分は過ぎたころやっと話が
収まった
「ま、何かあったらすぐ連絡しなさい」
「桜、体調に気を付けるのよ?」
「分かってる 何かあったらすぐ連絡する」
「じゃあね」
「気をつけろよ」
「お土産よろしく」
そんなこんなで両親がいない5日感が始まった
塾へ通い始めてから3週間目
外は花の香りが漂ってくるほど
春に近づいていった
「お父さん、お母さん 行ってらっしゃい」
今日から5日間、お父さん達は仕事の都合で
出張ということだった
私が家にいた頃も両親の出張は多かった
だから私が、私たちが何不自由なく
暮らせているのだけど
お兄ちゃんも社会人になって
_______________私だけだなぁ
取り残されている
家族の時間に、世界の時間に、
自分自身の時間に、
でも焦ったらダメ
今までの分は取り返すことが出来るから
とりあえず今はお父さんたちが時間に
間に合うように促そう
玄関の前で何度も何度も後ろを振り返っては
心配そうな顔で見てくる
心配性だけどいい親持ったなぁ
「ほんとに三人だけで大丈夫なのか?」
「もう! 湊はともかく私はもう20歳だし
お兄ちゃんにいたっては
もうすぐで30だよ」
「なっ! 桜、俺はまだ24だ!」
「お兄ちゃん、二つ誤魔化したね」
玄関の前でいろんなことを繰り返して
かれこれ15分は過ぎたころやっと話が
収まった
「ま、何かあったらすぐ連絡しなさい」
「桜、体調に気を付けるのよ?」
「分かってる 何かあったらすぐ連絡する」
「じゃあね」
「気をつけろよ」
「お土産よろしく」
そんなこんなで両親がいない5日感が始まった