嘘は取り消せない
九ノ瀬side
今頃、秋月達はどうなっているだろうか
秋月は本当のことを知っただろうか
立花さんが本当のことを話すとは思えないけど
「あ、倉科さん リハビリ?」
病院につくと看護婦の人と一緒に
足を動かす練習をしていた
「この声……九ノ瀬さんですか?」
「おう」
「はい、歩けるようにさえなれば
自宅で生活できるそうですし
視力は諦めましたけどね」
「俺も手伝う」
「お願いします」
倉科さんは今の生活をどう思ってるんだろう
不自由だと思っているのか、
それとも少しでも幸せだって、
生きてるだけいいって感じてくれてるのか
最近の倉科さんはたまに咳き込むことがある
それは病気の進行状況が悪化している
サインだった
リハビリを続けていても一向に良くならない
歩くこと以前に立つことすら困難だと
言っていた
俺は、倉科さんの家族はいつも怯えながら
病院へ向かっていた
いついなくなってしまうか分からない
倉科さんが向かえてくれるかどうかが
すごく心配で
「もしも俺と倉科さんが入れ替われたら…」
そんなことが出来たらどれだけ嬉しいことか
でも、実際はそんな勇気があるほど
俺は強くないんだろうな
今頃、秋月達はどうなっているだろうか
秋月は本当のことを知っただろうか
立花さんが本当のことを話すとは思えないけど
「あ、倉科さん リハビリ?」
病院につくと看護婦の人と一緒に
足を動かす練習をしていた
「この声……九ノ瀬さんですか?」
「おう」
「はい、歩けるようにさえなれば
自宅で生活できるそうですし
視力は諦めましたけどね」
「俺も手伝う」
「お願いします」
倉科さんは今の生活をどう思ってるんだろう
不自由だと思っているのか、
それとも少しでも幸せだって、
生きてるだけいいって感じてくれてるのか
最近の倉科さんはたまに咳き込むことがある
それは病気の進行状況が悪化している
サインだった
リハビリを続けていても一向に良くならない
歩くこと以前に立つことすら困難だと
言っていた
俺は、倉科さんの家族はいつも怯えながら
病院へ向かっていた
いついなくなってしまうか分からない
倉科さんが向かえてくれるかどうかが
すごく心配で
「もしも俺と倉科さんが入れ替われたら…」
そんなことが出来たらどれだけ嬉しいことか
でも、実際はそんな勇気があるほど
俺は強くないんだろうな