嘘は取り消せない
湊side
桜姉が蛍さんを振った理由を話した日から
蛍さんは毎日見舞いに来ている
きっと、桜姉のこと、いまでも大事なんだな
「おはようございます、九ノ瀬さん、
蛍さん」
「お、湊か! 部活は?」
「……はよ」
「今日はないんですよ
蛍さん、眠そうですね」
「昨日の夜から仕事を再開したらしい
そのせいで寝たのが今日の1時だってさ」
「そうなんですか、体に気をつけて
くださいね 風邪なんか引いたら桜姉が
悲しみますから」
桜姉だけじゃなくて俺も樹兄も、父さん達も
悲しむと思う
「……ん」
短い返事だけどこれが通常通りな感じもする
昔から蛍さんは朝に弱かった
だけどしっかり桜姉を迎えに来てくれた
わざわざ迎えに来させるのは悪いって
基本的に何事にも冷静で、効率よくやって、
面倒事を避けてる人だった
それが凄くかっこよかった
憧れたんだよな
九ノ瀬さんも優しくて、頼れるお兄さんだ
「2人とも、ありがとうございます」
改めてお礼を言うと、
「湊が気にすることじゃないぜ
俺たちが好きで来てるんだ」
「一括りにしないでよ
まぁ、そうなんだけど」
「という訳だから、全然平気だ」
「あ、俺これからバイトだ
また夕方見に来る」
「行ってらっしゃい」
「分かった」
九ノ瀬さんがバイトに行った
前までは夜中のコンビニで
バイトしていたそうだがが昼間に
変わったらしい
たまにバイトを抜けてくることもあったけど
「湊、桜は生きていて楽しかったのかな?」
「え、」
前、樹兄と話したことと一緒だ
「あ、変な事言ったな
気にしないでく、」
「桜姉は幸せだったと思います」
「これだけ思ってもらえる人が
いるんですから」
前とは違って断言出来ること
「………っ、そうか」
きっと蛍さんは桜姉のことを気にしてる
桜姉に言ったことを…………
「蛍さん、桜姉が目を覚ましたら
どこかに行くつもりですか?」
「え?」
「何故かそんな気がするんです
勘ですけど」
「…………まぁ、どうだろ」
「俺は貴方を尊敬してますから」
「…! ありがと」
桜姉、早く帰ってきてよ
蛍さんがいなくなってしまう前に
なにか言いたいことあるんでしょ
この時、桜姉を、脅かすものは
病気だけだと思ってた
だけど_______________
桜姉が蛍さんを振った理由を話した日から
蛍さんは毎日見舞いに来ている
きっと、桜姉のこと、いまでも大事なんだな
「おはようございます、九ノ瀬さん、
蛍さん」
「お、湊か! 部活は?」
「……はよ」
「今日はないんですよ
蛍さん、眠そうですね」
「昨日の夜から仕事を再開したらしい
そのせいで寝たのが今日の1時だってさ」
「そうなんですか、体に気をつけて
くださいね 風邪なんか引いたら桜姉が
悲しみますから」
桜姉だけじゃなくて俺も樹兄も、父さん達も
悲しむと思う
「……ん」
短い返事だけどこれが通常通りな感じもする
昔から蛍さんは朝に弱かった
だけどしっかり桜姉を迎えに来てくれた
わざわざ迎えに来させるのは悪いって
基本的に何事にも冷静で、効率よくやって、
面倒事を避けてる人だった
それが凄くかっこよかった
憧れたんだよな
九ノ瀬さんも優しくて、頼れるお兄さんだ
「2人とも、ありがとうございます」
改めてお礼を言うと、
「湊が気にすることじゃないぜ
俺たちが好きで来てるんだ」
「一括りにしないでよ
まぁ、そうなんだけど」
「という訳だから、全然平気だ」
「あ、俺これからバイトだ
また夕方見に来る」
「行ってらっしゃい」
「分かった」
九ノ瀬さんがバイトに行った
前までは夜中のコンビニで
バイトしていたそうだがが昼間に
変わったらしい
たまにバイトを抜けてくることもあったけど
「湊、桜は生きていて楽しかったのかな?」
「え、」
前、樹兄と話したことと一緒だ
「あ、変な事言ったな
気にしないでく、」
「桜姉は幸せだったと思います」
「これだけ思ってもらえる人が
いるんですから」
前とは違って断言出来ること
「………っ、そうか」
きっと蛍さんは桜姉のことを気にしてる
桜姉に言ったことを…………
「蛍さん、桜姉が目を覚ましたら
どこかに行くつもりですか?」
「え?」
「何故かそんな気がするんです
勘ですけど」
「…………まぁ、どうだろ」
「俺は貴方を尊敬してますから」
「…! ありがと」
桜姉、早く帰ってきてよ
蛍さんがいなくなってしまう前に
なにか言いたいことあるんでしょ
この時、桜姉を、脅かすものは
病気だけだと思ってた
だけど_______________