嘘は取り消せない
公園につく頃には眩しい日差しが真上から
俺を照らしつけていた
「おい、」
公園のベンチに腰掛けるやつに声をかける
「あぁ、やっと来てくれたんだぁ」
恍惚とした表情で俺を見上げる
「どう? 自分から関わったやつが
死うそうになるのは」
「面白いでしょ? ねぇ、ねぇ、」
「あんなに忠告したのに、もう、
しょうがない子だねぇ」
「お前、誰?」
喋り方も、雰囲気も全く違う
「何言ってるの? 立花菜奈穂だよ」
「君のだぁいじな彼女さんだよ?」
立花さんじゃない
おかしい
「おかしい……」
「え、何が?」
何がこんなにも立花さんをおかしくさせた?
「……桜の、管を切ったのはお前だよね」
「えー、なんのことぉ?」
「しらばっくれるつもり?」
「ほんとに知らないよぉ」
「もういい、お前、もう俺達に、桜に
絶対近づくな」
これさえ言えればいい
まぁ、もし近づいたとしても九ノ瀬も湊も
樹さんも誠さんも千尋さんも
黙ってはいないから
「なんで?」
は?
なんで?
「ねぇ、なんでなんでなんで?」
「私は秋月君が好きなの」
「俺は嫌い」
「倉科さんのことまだ好きなの?」
まだ好き……か……
「………分からない、だけど多分な」
「倉科さんには九ノ瀬君がいるのに?」
俺を照らしつけていた
「おい、」
公園のベンチに腰掛けるやつに声をかける
「あぁ、やっと来てくれたんだぁ」
恍惚とした表情で俺を見上げる
「どう? 自分から関わったやつが
死うそうになるのは」
「面白いでしょ? ねぇ、ねぇ、」
「あんなに忠告したのに、もう、
しょうがない子だねぇ」
「お前、誰?」
喋り方も、雰囲気も全く違う
「何言ってるの? 立花菜奈穂だよ」
「君のだぁいじな彼女さんだよ?」
立花さんじゃない
おかしい
「おかしい……」
「え、何が?」
何がこんなにも立花さんをおかしくさせた?
「……桜の、管を切ったのはお前だよね」
「えー、なんのことぉ?」
「しらばっくれるつもり?」
「ほんとに知らないよぉ」
「もういい、お前、もう俺達に、桜に
絶対近づくな」
これさえ言えればいい
まぁ、もし近づいたとしても九ノ瀬も湊も
樹さんも誠さんも千尋さんも
黙ってはいないから
「なんで?」
は?
なんで?
「ねぇ、なんでなんでなんで?」
「私は秋月君が好きなの」
「俺は嫌い」
「倉科さんのことまだ好きなの?」
まだ好き……か……
「………分からない、だけど多分な」
「倉科さんには九ノ瀬君がいるのに?」