年下の君はバンドマン

いや、タイプと言うか。


別に好きとかそう言うのじゃなくてただ単に顔がストライクゾーンに入る顔。


あくまでもストライクゾーンに入る顔ってだけの話であって。


好きになるかならないかは別問題であって。


「眞也とデート楽しんで来てね」


妹は私と眞也君をくっつけたいのだろうか。


私をニヤニヤした顔で見てくるけどこいつは何か勘違いをしてるんじゃないか。


「ええ、楽しんでくるよ。行きたかったやつだしね」


そう、ただそれだけ。


ただそれだけなのだ。


それ以上の気持ちなんて全く持ってないんだからさ。