年下の君はバンドマン
「たしかにセカリミはフェスの常連だけどバンド知らない人だと全く知らない人が多いよね」
最近ちょくちょくフェスに出るようなったからだんだん人気が出てきたのは目に見えて分かるんだけどね。
今回も小さいライブハウスだからか知らないけど倍率めちゃめちゃ高かったらしいし。
「俺と花奈が話ししたのは高校入りたての時なんでほんと知らない人が多かったですよ。それで俺は結菜さんを知ったんです」
私の目を見つめて優しい声で言うからなんだかドキドキしてしまう。
彼にそんな気は無いし私もたまたま好きなバンドマンが被っただけと自分に言い聞かせて気持ちを落ち着かせる。
「けっ、結構並んでるねっ!!」
ちょうど良いタイミングで物販の最後尾についたが思わず噛んでしまった。
「本当ですね。」
話を晒したことには触れずに笑う眞也君になんだか申し訳なくなってしまった。
自分で話を晒してなんだけど。
「まぁ、結菜さんって見た目と違って割と乙女なんですね」
クスクスと笑いながら物販の列に並ぶ眞也君に少しでもいいと思ってしまった私がバカだった。
最近ちょくちょくフェスに出るようなったからだんだん人気が出てきたのは目に見えて分かるんだけどね。
今回も小さいライブハウスだからか知らないけど倍率めちゃめちゃ高かったらしいし。
「俺と花奈が話ししたのは高校入りたての時なんでほんと知らない人が多かったですよ。それで俺は結菜さんを知ったんです」
私の目を見つめて優しい声で言うからなんだかドキドキしてしまう。
彼にそんな気は無いし私もたまたま好きなバンドマンが被っただけと自分に言い聞かせて気持ちを落ち着かせる。
「けっ、結構並んでるねっ!!」
ちょうど良いタイミングで物販の最後尾についたが思わず噛んでしまった。
「本当ですね。」
話を晒したことには触れずに笑う眞也君になんだか申し訳なくなってしまった。
自分で話を晒してなんだけど。
「まぁ、結菜さんって見た目と違って割と乙女なんですね」
クスクスと笑いながら物販の列に並ぶ眞也君に少しでもいいと思ってしまった私がバカだった。