のら猫にエサをあげたら愛着が湧いてきた。
「え?それだけ?」
「うん…まあ…」
「なんか他にないの?昔、ここのホテルの料理を食べて…みたいな?」
「そんなのないよ。このホテルとか求人で初めて知ったし。」
「それじゃ、もし受かってたとしても続かなかったかもね」
「まぁそれを見抜かれだからこそ落ちたんだろうけどさ?」
「なんなんだよ、お前ら。」
「志望動機とか何書いたわけ?」
「えーと…『昔から料理を作る事が好きで、より多くの人に自分の作った料理を食べて欲しくて…』的な?」
「志望動機からも一切ホテルで働きたい欲が感じないね」