黒板に住む、文字で彩られた僕の初恋
3.


『第一回 夢日記』


変なタイトルでごめんね。


考えても考えてもこれしか思いつかなくて…


嫌だったら次から変えてね。


まさか自分がこうやって、女の子と交換日記をする日がくるなんて夢にも思っていませんでした。


ふみちゃんに出会えてなかったら、たぶん一生なかったと思います。


何について書いていいかもよくわからないので、最近自分の中で起こった変化について書こうと思います。


もしかしたらふみちゃんも気づいているかもしれませんが、僕は今まで友達ができたことがありません。


それは自分の暗い性格と、人として面白みがないことが原因だとずっと思い込んでいました。


でもそれは違うと、ある出来事がきっかけで気づいたんです。


最近新クラスになって、初めての自己紹介がありました。


そこで僕は初めて自分の本音、素直な気持ちを正直に話したんです。

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