甘い甘いその恋は

泣きじゃくる顔を上げて、見えた慎也のいつしかない本気の顔。いつも、私のことを好きとか簡単に言ってくるけどこんな感じは初めて。




「じゃあ…慎也はずっとずっと…好きでいてくれるの?」







「そんなの決まってる。10年…100年…永遠に蛍のことが好きだよ。」






私の瞳を真っ直ぐに見つめていたから本気なんだと思う。でも今は、慎也の本気を疑ってしまうくらい私の心は歪んでる。




嘘だ…そんなの。

ありえないよ…

信じられないから。




「ごめん。変なこと聞いた。じゃあね。」
< 5 / 6 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop