甘い甘いその恋は
泣きじゃくる顔を上げて、見えた慎也のいつしかない本気の顔。いつも、私のことを好きとか簡単に言ってくるけどこんな感じは初めて。
「じゃあ…慎也はずっとずっと…好きでいてくれるの?」
「そんなの決まってる。10年…100年…永遠に蛍のことが好きだよ。」
私の瞳を真っ直ぐに見つめていたから本気なんだと思う。でも今は、慎也の本気を疑ってしまうくらい私の心は歪んでる。
嘘だ…そんなの。
ありえないよ…
信じられないから。
「ごめん。変なこと聞いた。じゃあね。」