【完】キミにぞっこん
「じゃあそうなるように俺が…」


「死にたい?」



雷人の首元を触る。



「じょ、冗談だって!」



雷人が俺から後ずさりする。



「俺だって冗談だっつーの」


「目がやばかったって!」


「愛來のことになると、な」



俺はスマホを手に取る。



「すげぇな。すげぇ好きなんだな」


「あぁ。ずっと一緒にいるつもり」


「今回、だいぶ焦ったろ?」


「だいぶ、な」



嫉妬っていう感情を
久々に現したかもしれねぇ。


俺は愛來が何よりも大切なんだ。



だれがなんといおうと
愛來を幸せにするのは俺だし。
俺を幸せにできるのも愛來ただ1人。



「羨ましいですね」


「お前もいつかできるよ。莱久以外のな」


「ま、長くみとくわ」


< 105 / 235 >

この作品をシェア

pagetop