【完】キミにぞっこん
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「ん…」



目を開けると白い天井。
布団の上に寝ているんだと気づく。



「愛來?」



愛しい人の声に涙が出そうになる。



「星那?」


「大丈夫?」


「あたし?」


「のぼさて倒れたんだよ。ほら水」



あたしにペットボトルの水を差し出す。



「ありがとう」



星那の顔は見れなかった。
見るのが怖くて。



「愛來」



星那があたしの顔を自分に向ける。



「…っ」



星那の顔を見ると思いが溢れそうになって
泣きそうになる。



「さっきはごめん」



あたしに頭を下げる。




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