【完】キミにぞっこん
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「お待たせ」



俺が待ち合わせ場所に着くと、彼女はもう来ていた。



「あ!おはようございます!」



俺の元に小走りでやってくる姿がかわいい。



「私服初めて見た。かわいいね」



なんて服装を褒めれば
彼女の顔はたちまち赤くなる。



「そ、そうですか?」


「うん。かわいい」



俺は彼女の頭を撫でる。



「ありがとう、ございます」



恥ずかしそうに小さな声でそうつぶやいた。



「行こうか」



俺は会場のあるビルを指さす。



「はいっ!」


彼女はにこっと笑って俺のあとについてくる。


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