【完】キミにぞっこん
「星那じゃん」



智志くんの言葉にドクンっと心臓がなる。



「おー。智志」



なんて後ろから大好きな人の声が聞こえてくる。


こっちの個室にズカズカ入ってきてる音がきこえる。



「飲み会?」



って智志くんの向かいにきて視線があたしへと移動する。



「…愛來!?」



デカイ声が個室に広がる。



「愛來と知り合いなんですかー?」



とか和歌が聞いてる。



「今日、飲み会とか聞いてないし。智志がいるとか聞いてない」



不機嫌そうにあたしの横に座る。



「それはこっちのセリフだよ!バカ!」



あたしはそれだけ言うと立ち上がる。



「愛來!?」



焦った色の声で名前を呼ばれる。


< 142 / 235 >

この作品をシェア

pagetop