【完】キミにぞっこん
どれだけ走っただろう。
来たことのないような公園のブランコに
大好きな女の子の背中があるのを見つける。
…愛來。
俺はゆっくりとその背中にちかづく。
「…愛來」
俺の言葉に肩をビクッと揺らす。
「来るなら言ってよ」
こんなことを言う場合じゃないのに。
俺の口から出たのはこんな言葉。
焦って何言っていいかわかんない。
なんだよ。これ。
恋愛初心者か?
「それは、見られたらまずいものがあるから?」
愛來が俺の顔をみる。
泣きはらした顔で。
まーた泣かせちまった。
「違うよ」
俺は愛來の涙を拭う。
「だってさっき…」
愛來が俺の手を見つめる。
「たしかに手は繋いでたよ。でもただ、あいつが酔いつぶれただけだから」
「でももうそんな感じじゃなかった」
「タクシーの中までは酔いつぶれてたの」
焦ってしまってイライラした口調になってしまう。
来たことのないような公園のブランコに
大好きな女の子の背中があるのを見つける。
…愛來。
俺はゆっくりとその背中にちかづく。
「…愛來」
俺の言葉に肩をビクッと揺らす。
「来るなら言ってよ」
こんなことを言う場合じゃないのに。
俺の口から出たのはこんな言葉。
焦って何言っていいかわかんない。
なんだよ。これ。
恋愛初心者か?
「それは、見られたらまずいものがあるから?」
愛來が俺の顔をみる。
泣きはらした顔で。
まーた泣かせちまった。
「違うよ」
俺は愛來の涙を拭う。
「だってさっき…」
愛來が俺の手を見つめる。
「たしかに手は繋いでたよ。でもただ、あいつが酔いつぶれただけだから」
「でももうそんな感じじゃなかった」
「タクシーの中までは酔いつぶれてたの」
焦ってしまってイライラした口調になってしまう。