【完】キミにぞっこん
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「愛來!」



待ち合わせ場所につくと
木に寄りかかっている愛來が見えた。


「星那」



今日もまた。
俺の大好きな笑顔で俺のことを見つめる。



「もう3年なんだなー」



2人で手を繋ぎながら道を歩く。



「早いよね。あっという間」


「だよなー。早すぎる」



こんなことを話しながら2人で笑い合う。
それだけで幸せなんだ。
隣に愛來がいるだけで。



━─♪♪♪



俺のスマホの着信音が鳴る。



「ごめん」



愛來に一言告げ、ポケットからスマホを出す。



「あっ」



スマホの画面を見て愛來が声を上げる。



「大丈夫」



そのまんま通話ボタンをタップする。



「はい」



本当はこんな電話出たくないけど。


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