【完】キミにぞっこん
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「…ここ」


「また予約した」



星那が優しく笑う。



「ありがとう」


「前の時、愛來がここで食べてる顔が幸せそうでまたきたくなった」


「すごくおいしかったもん!」



そんなことを話しながらお店の中にはいる。



星那が連れてきてくれたのは、一年記念のときに連れてきてくれた予約が困難なレストラン。
ここはあれから2年たったいまでも予約困難。




「予約してた如月です」


「如月様お待ちしておりました」



上品なウエイターがぺこりと頭を下げてあたしたちを席に案内する。


あまりこういうところにこないから緊張してしまう。

星那は慣れてるっぽい感じで羨ましい。
仕事柄こういうところもよくくるんだろうな。


ドキドキしながらウエイターさんについていく。


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