【完】キミにぞっこん
どれも美味しいし、ここに2回も連れてきてくれた星那にはほんと感謝しかない。

いつも真剣に考えてくれて
あたしは幸せものだ。



「愛來さん」


「あ、佐賀さん」



にこにこ笑いながら佐賀さんがやってきた。



「どうでした?」


「美味しかったです!ほんと幸せです」


「如月さんが言っていたようにほんとに可愛らしい方ですね」


「もー!なにいってるんですか!」



佐賀さんの言葉に顔が赤くなる。



「愛來さん、ちょっとついてきてくれませんか?」


「え?」


「ご案内したいところがあるんです」


「でも、星那が…」



あたしは星那の座っていた席を見る。



「大丈夫です。如月さんも来ますから」


「はぁ…」



ここのレストランのシェフだし怪しいことはないはず。
信用できるはずだからとあたしは席を立つ。



「どうぞこちらへ」



佐賀さんがあたしの前に立って歩く。


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