【完】キミにぞっこん
━━♪♪♪


LINEが来たことが通知される。


━━━━━━━
星那
ついた
━━━━━━━



淡白な彼のLINE


でも、そのぐらいでいいんだ。


スマホをポケットに入れて
荷物を持つ。


…お姉ちゃんに言ってかないと。



あたしはお姉ちゃんと二人暮らし。



「お姉ちゃん」



お姉ちゃんの部屋のドアをノックする。



「いま姉ちゃん寝ちゃってるよ」



出てきたのはお姉ちゃんの代わりにお姉ちゃんの彼氏の碧斗くん。



「あ、きてたんだ」



上半身裸の彼で目のやり場に困る。



「ん。疲れてるみたい。なしたの?」


「出かけるって言いたくて」



「こんな時間から?」



碧斗くんが首をかしげる。



「う、ん」



なんとなく。
星那のことを知られるのに恥ずかしさがある。


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