【完】キミにぞっこん
「せ、星那!?」



びっくりして足をバタバタさせる。

だって、あたし今お姫様抱っこされてる。



「もう、我慢の限界」



ずんずん進んでいく彼が開けたドアは
もちろん予想してた光景が広がる場所で。



「重いから…」


「重くねーし」



あたしをそっとベッドに優しく下ろす。



「…星那」


「その顔全部俺にその気にさせてる」



なんて言う彼の顔はどこか色っぽくて。



「星那、好き」



あたしも星那を求めたくて
星那の首元に手を伸ばす。



「やば、優しくしてやれねーかも」



もう一度唇を奪われる。



宣言通りキスさえも激しくて。



「んっ、はぁ」



キスだけでこんなにとろけそうで。



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