【完】キミにぞっこん
──♪♪♪


星那に体を預けてしまおうと
そう思っていたときにスマホの着信音にビクッと体が波打つ。



「ったく誰だよ」



星那は心底嫌そうに起き上がる。



「ちょっとごめん」



そうリビングに向かう。



「…うん」



あたしはどこか意識は朦朧としてて
まだ我れに帰れないでいた。



星那のキスはほんともうどうにかなってしまいそうなぐらいで。
自分がとろけてしまいそうってくらいで。


現にいまだって
体の火照りが収まらない。



「ごめんな。愛來」


「ううん。大丈夫だった?」


「あぁ。まさかの相手は早瀬な」


「は!?」



まさかの名前にあたしの声が大きくなる。



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