【完】キミにぞっこん
「星那、おはよう」



ドアを開けた愛來が俺を笑顔で出迎える。



「おはよ」



俺はそのまま愛來を抱きしめる。



「わー。大胆」


なんて後ろから男の声がする。



「声かけなくていいから!」



女がその男の頭をたたく。



「ごめん、お姉ちゃんとその彼氏…」



愛來が気まずそうに言う。



「あ、すみません」



なんだか恥ずかしくなって頭を下げる。



「部屋、行こう」



愛來の言葉に靴を脱いで愛來についていく。




「ごめんね、散らかってるかも」



部屋のドアを占める愛來をすぐさま後ろから抱きしめる。



「愛來、好きだよ」


「…星那」



愛來が俺の手に自分の手を重ねる。





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