【完】キミにぞっこん
......................................................


「如月さんお疲れ様でした!」


「勉強になったかはわからないけど、お前も早くひとりでいけるようになれよ」



一人だちして商談を任せられるようになれば
俺だって少しは楽になる。

っても別に仕事が嫌いなわけじゃないけどな。


「お前先に会社戻ってていいぞ」


「部長は?」


「俺はまだやることあってな」



会社の前の喫茶店を指差す。



「わかりました!」



早瀬は俺に背を向け、会社に入っていく。



「ふぅ」



人の教えながらって
毎年のことだけど疲れるんだよな。


処理ぐらいは一人でゆっくりやりたい。


俺はそんなことを思いながら、喫茶店に入る。


商談ってやっぱり疲れるよな。

< 8 / 235 >

この作品をシェア

pagetop