【完】キミにぞっこん
「お待たせいたしましたー」



能天気な店員の声でハッとなる。



「どうも」



俺は店員が持ってきた料理を受け取る。




「ふーん。仲いいんだー」



隣載席にすわって雷人はニコニコ笑ってる。



「なんか頼めば」



きたものを口に運びながら雷人に話す。



「おー。じゃあ、君と同じものにしようかな」



愛來に目をやる。




「あたしのはレディースセットなので…」


「なんだ残念。じゃあこれで」



俺が食べてるものを指す。




「わかりましたー」




店員がバタバタと去っていく。




「星那、なんかたべるの早くない?」


「そうかな?愛來も早く食べれよ」


「う、うん」



俺の言葉にせっせと口に運ぶ。



早くここから出たかった。

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