ロリポップ~甘い甘い恋に堕ちましょう
「つまりー、真由ちゃんのことずっと好きだったってことね」
「はぁ。あ、え?ホントーにですか!?」
「あっけにとられてるね」
「そ、それはそうですよっ」
「かっわい~」
桃川さんはそう言って私をまた抱きしめてきました。
はうううう。
もうワタクシの心臓がバカになってます。
うう、アタマもパッカーンです。パッカーン。
「で、もうひとつは美紀と仲良くしてることで
真由ちゃんがヤキモチ焼いてくれてる姿見るのがすっげぇかわいくて」
「えぇ~!?」
「だから、あえて美紀と一緒にいたっていうのもあるかなぁ~?」
「ひどいですぅ!」
桃川さんがクスクス耳元で笑うものですから、
軽く息がかかってそれだけでビクンとしてしまいます。
恥ずかしい!
ぎゃっ!
しかも、それに気づいた桃川さん、
絶対にわざとです、ふっと息を吹きかけてきます。
「もう、もう、もうーーーー!」
ジタバタジタバタ、桃川さんの中で暴れます!
「ごめんごめん」
桃川さんは私のアタマをナデナデしてくれます。
ふぅ、これも私がいいコになることをわかっての行動ですよね!
もう!
くやしいです!
でも、仕方ないですね。
これが惚れた弱みというヤツなのでしょう。