ロリポップ~甘い甘い恋に堕ちましょう

フレーバー



あいかわらず桃川さんは手際よく料理をして、
あいかわらずおいしいおいしいご飯になりました!


あ、そうそう。

桃川さんですね、帰ってきてからワリカンにしました。

本当は全額出すって申し出てくださったんですけど、
それはさすがに申し訳ないと思ったのです。

だって、今日購入したのは調味料とかも込みだったですし。

そしたら、
ワリカンなら受け取ってくれる?
って言われたんで。

やさしいですよね、桃川さん。
はうう。


そして、後片付けは私が担当しました。
その間、桃川さんはベランダで喫煙していました。


「終わった?」

片付けを終えてベランダに出ると、桃川さんがニッコリと私を見てます。

その笑顔がきゅう~んってします、きゅう~んって。
桃川さんの笑顔は胸にきゅんきゅんきます。
キュンキュン、キュンキュンってします。

桃川さん空き缶に吸っていたタバコを消しました。

「はい。終わりました~」

「お疲れさん」

私のアタマをナデナデしてくれました。
はううう。

桃川さんの手はマジックハンドなのです。
桃川さんにナデナデされると、至福の時なのです。


「じゃ、中入ろうっか」

「はいっ」

そして、私たちは部屋に入りました。


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