ロリポップ~甘い甘い恋に堕ちましょう
わわわわっ!
ベッドに桃川さんが腰を下ろすと、
私の手をひっぱってそのまま一緒に座っちゃいました。
はい、おトナリに座るカタチになってしまいました。
わあっ!
そのまま桃川さんが隙間もなく座りなおしてしまいました!
ち、近いです近いです近いです~!
あうううう。
「真由ちゃんさー、今度の日曜ヒマ~?」
ぎゃほっ!
桃川さんが私の顔をのぞき込んできました~!
はうううう。
というか!
今、ヒマ人扱いされたんですか!?
「ヒマじゃないですよぉ」
思わずぷいっと顔をそむけてしまいました。
だってヒマ人扱いひどくないですか?
……そりゃあヒマですけどねっ!
「そうなの~?」
むむむ~!?
桃川さんの声が笑っています。
なんで笑われてるんでしょうか!
ぶぅー!
あ、ヤバヤバです。
クチをとがらせてしまいました。
「あーあ残念だなぁ。デートしたいなぁって思ってたのになぁ」
えぇ!?
デ、デ、デート!?
デートって言いましたよね?今!
思わず桃川さんのほうへ向いて、
「ヒマ!ヒマです、ヒマヒマ~!」
って答えました。
はううう。
うれしいです!
ハジメテのデートなのです!
生涯初です!
「じゃあ、遊びにいこっか」
「はいっ!」
はぁ~正真正銘デートです。