ロリポップ~甘い甘い恋に堕ちましょう
「ほら、あさって浅草行くでしょ~」
「はい」
「あー、日曜デートなんだぁ。
そーれーはっ、ヤマだね」
ありさちゃんがニヤニヤとしています。
だから、なにがヤマなんでしょうか!?
「その時に真由ちゃん、
桃川さんに襲われるかもしれないよ?」
えぇ!?
ヤマって、そ、そ、そういうことなのですか!
くるりん。
桃川さんを見ると、ニコッと笑って大きくうなずきました。
ぎゃほーーーーーー!
私はお2人の視線を感じて恥ずかしくって顔を両手で覆います。
ううう。
恥ずかしい……。
「真由ちゃん」
はうう、
ありさちゃんが色っぽい口調で私の名前を言うので顔を上げました。
「はい?」
「下着、買いに行こうっか~?」
「えぇ!?」
「あ、ホントだ!」
桃川さんをチラッと見ると、目がキラキラしています。
「真由ちゃんの勝負下着、楽しみだなぁ」
ぎゃああああああ!
しょ、しょ、勝負、勝負下着って。
私のすくな~い知識で思い浮かぶのは、
恋人同士の営みに色っぽい下着ですよね!
ウワッオ!
わ、わ、私がそんなランジェリーを!?
「ま~ゆちゃんっ」
うううう。
キュートな口調と表情で桃川さんが私の手を握ってきました。
「すっごいエロエロなの買おうね?」
「えーダメだよ~。
真由ちゃんはね、かわいいのがいいな。
白とか薄いピンクとか黄色かな」
「あ、桃川さんだけに桃色なんかどうですか?」
「あーいいね~!」
「もうっ!2人ともイジワル!」
「なんでよ~」
ありさちゃんがクスクスと笑っている。
「なんで~?
真由ちゃんのこと、こ~んなに好きなのに?」
ぎゃっ!
桃川さん、ありさちゃんの目の前で抱きついてきました!
「なにやってるんですか~!」
「え?愛の抱擁だよ?」
「そうじゃなくて~!」
ジタバタジタバタしても桃川さんが離してくれません!