【完】プライドなんか知らない
「あやちゃーん。どこー?」
「はいはーい」
「委員会、行こー?」
「あ。ちょっと待っててくれる?」
「何?」
「ちょっと、ヤボ用…ね?ちゃんと待っててね?」
「…ん。分かった」
学ランの胸元からちらりと真っ白な封筒を見せてから、オレは新條に「先に行っちゃダメだよ?」と念を押した。
封筒の差出人は…全く知らない子。
色々面倒だなぁと思いつつ、とりあえず、言われた通り新條に習って逢ってみることにした。