スズランには毒がある

第一章

校門からくる美女に周りはざわざわ

騒がしい。それをモノともしない人物こそ

我が学園のVenusこと鈴村蘭

通称ーー鈴蘭

おはよー！

「おはよう」綺麗な笑顔で答えてくれる

これこそ男女から人気の秘訣なのかな

そう、秘訣なのかな……

「さっさとしてくれる？」

はい。僕、片桐敦なぜか、鈴村家に住むことに？！え、てか、この子誰。こんな姿知らない！

「ねぇ、まだ掃除終わらないの？カスね……」

そう、事の発端は一本の電話

『もしもし敦？お母さんだけどバイト探してたわよね 』

あぁ、そうだけど？

『 経済的なこともあってねその家売ったの。だからあなたはこれから送る住所に住み込みで執事とし働いてきてね』
「はぁ？！いみわかんないんだけ」ブチ

切りやがったァァァ！！

百面相をしながらもとりあえず

言われた通りに荷物をまとめ

今がある……。。目の前にいるのは

あの綺麗で誰にでも手を差し出す美女鈴蘭様

え、なのにこの悪魔誰……

「誰があくまですって？」

｢いや！声に出てた？！ました？！｣

そういうと近づいてきて顎クイをされ相手を見つめる。

顔立ちも良くて綺麗な人……改めてそう思う。そして、悪魔の笑みを浮かべる

「すずらん……ねぇ、しってる？鈴蘭には猛烈な毒があること……」

ごくり……つばをのみこむ

あぁ、俺死ぬのかな……なんて、まだ死にたくない……

そう思ってると顎から手がどき一息つき

草薙という人が呼ばれてきた

「私の執事の草薙よ。仕事はこの人に聞きなさい。それと、私のことをとことん知って幻滅すればいいわ。」

ドSだ。腹黒だ。

Venusなんてものじゃない！

悪魔だよ。

「かしこまりました、、あの、びーな、、じゃなかった……鈴村さん今日からお世話になります、」

そういうとこちらこそと言い部屋に戻ってしまった。

仕方ないので僕は草薙さんから仕事を教わることになった。

はぁ。これからどうなるんだろ僕は……