現実の世界
後悔
ある日学校から帰ってきた時、

空は日が落ちて赤くて黒く、家の前の電線には今まで見たことがないくらい大量の
''カラス''がいた。

50匹くらいだろうか。

自分の家の前だけにいるんだ。

私はびっくりして怖くなりお父さんに、カラスがいっぱいいるの、なんかあったの?

って聞いた。そしたら、

「おばあちゃんが病院に運ばれた。」って。

数日前からおばあちゃんは寝たきり生活になっていた。

まさかもうすぐ死んでしまうのか?

あんなに元気でうるさかったくらいのばあちゃんが??

頭の中が真っ白になった。

詳しく聞いた所、
家にお医者さんが来て様子を見てくれるって話になっていた。

お医者さんが来る前におばあちゃんの心臓が止まったらしい。

お医者さんが到着し、心肺蘇生をした所なんとか心臓が動き出したが意識がない。

救急車で運ばれ病院に。

お医者さんによると、
あと数日の命だと。意識は戻らない、と。

いわゆる植物状態だ。


お見舞いに言ったときなにか話かけてあげてって言われたが、

さんざん酷いことを言ってしまった私は
なにも言えず、泣くことしか出来なかった。

どの面下げて話せばいいの?って。..
< 9 / 47 >

この作品をシェア

pagetop