ラストボール。〜君がくれた奇跡〜
第1章 君との出会い。
私は、普通の高校2年、早川心春。
こう見えて『男子』が苦手なんです。
「心春ー!おはよー!」
「紗菜ちゃん、おはよう」
この子は、私の唯一の友達の藤崎紗菜ちゃん。
クラスでも姉御肌として通っている。
いつも私のそばにいてくれて、イチゴオレを飲んでる。
「心春、どーした?ボーッとして。」
「あ、ううん!なんでもないよ!それよりごめんね…いつもそばにいてくれて…」
「何言ってるの??私が、心春のこと大好きだからいるんだよ!心春といるのが1番楽しいもん!だから、気にしなくていいんだよ?」
紗菜ちゃんは笑顔でそう言って、イチゴオレを飲んでいる。本当に優しいとつくづく思う。
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