ラストボール。〜君がくれた奇跡〜
「来てくれてありがとう!」
「い、いえ…!だ、大丈夫です…」
「なあ、心春に少し頼みがあるんだけど…」
「なんですか?」
「今からゴールのシュート率の記録を全部つけていってほしいんだ!」
彼の手には、一冊のノートと鉛筆があった。
「実は、俺…記憶力悪くてさ!いちいち書き込まないといけないから意外としんどくて…ダメか?」
「う、ううん…私なんかで…よければ…」
「ほ、本当か!めっちゃ助かるっ!上の表みたいに書いていってくれればいいから!」
「わ、わかりました…!」