ラストボール。〜君がくれた奇跡〜
《1時間後》
「よし!今日はここまで…!」
「みんな、お疲れ様です!」
「心春から聞いた通り、みんなすごいねー!」
「へへっ!どんなもんよー!なー!星也!」
「…」
「星也くん?」
「えっ?お、おう!」
一瞬、苦しそうにしてるように見えたけど、気のせいかな…
「明日の試合はどこでやるの??」
「隣町の県立体育館で、10時から!2人ともよければ、応援しに来てよ!」
「いいの?」
「もちろん!!」
「確か、明日は祝日だから行けるね!心春、行こうよ!」
「うん、星也くん…行ってもいいかな?」
「もちろん!」
星也くんは、先ほどの苦しそうな表情とは全く程遠い笑顔で答えた。少し心配だけど…
「じゃあ、明日行くね」
「おう!待ってる、せっかく練習付き合ってもらったんだし、いいところ見せなきゃな!」
こうして、長いような短いような1日が終わったんだ…