ラストボール。〜君がくれた奇跡〜

そう言ってくれたのは、他でもない紗菜ちゃんだった。後ろには、チームキセキのみんなが涙を堪えながら車椅子で立っていた
「ありがとう、紗菜ちゃん…でも…」

「星也が目を覚ましたら真っ先に知らせる。だから、心春さんは家に帰ったほうがいい。このままだと心春さんが壊れちゃうよ」

「そうだよ。星也くんが目を覚ましたら、もう一度来ればいい。心春は、自分の体を大切にしなきゃ」

「みんな…わかった…星也くんのこと、よろしくお願いします」

「おう。任せとけ」

「星也くん…また明日来るからね…」

そうして、私はその場を後にしたんだ…
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