ラストボール。〜君がくれた奇跡〜
「頭をあげてください。私にとっても…星也くんは本当に大切な存在です。なので…私に出来ることは何でもするつもりです。どうか安心してください」
「ありがとう。心春ちゃん」
その時だった
「…こ…は…」
「星也くん…?」
私が握っていた手を弱々しくも握り返し、星也くんは少しずつ目を開けた
「こ…はる…?」
「そうだよ…私だよ…」
「俺、先生呼んでくるな!」
そう言うと、監督はお医者さんを呼びに行ってしまった。私は、目から涙が溢れて視界が歪んだ…