ラストボール。〜君がくれた奇跡〜

「よかった…本当によかった…」

「泣きすぎ…だよ…でも、また…心春に会えてよかった…」

そう言うと、彼は優しく頭を撫でてくれた。いつから、こんなに安心するようになったのかな… でも、分かったことがある…
(私は、星也くんのことが好きなんだ…)

しばらくして、星也くんの呼吸も安定し、お医者さんにも「一安心」と告げられた。
でも…
星也くんの癌のことは、まだ本人は知らなかった…
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