ラストボール。〜君がくれた奇跡〜
「心春…俺、あの日、本当はモヤモヤしてた。いろいろな人から蔑まれて、陰口言われて…
『俺、生まれて来なければよかったんだ』って、何度も神様を恨んだ…親父とも上手くいってなかったし…やりきれない思いのままバスケしてた…」
「星也くん…」
星也くんは、自分を好きじゃなかったんだ…自分が望んで生まれてきたわけじゃないのに、いろいろ言われて…どんなに辛かったんだろう…。
「でも、そんな時、心春に会った。心春は、心から『すごい』『かっこよかった』って言ってくれた…1番嬉しかったのは
『スポーツをするのに障害とか関係ないよ』
って言ってくれたこと…俺、初めて自分に自信が持てた。『俺は、俺のままでいい』って言われたような気がして…だから、俺は心春に会えてよかったって心から思ってる。あの日がなかったら、今の俺はいない。…ありがとな…心春」